オトナナデシコ 〜京都を身にまとう〜 Vol.5 知られざる舞台裏

こんにちは! 京都着物企画の小畑です。
「オトナナデシコ〜京都を身にまとう〜」の本番を終えてはや2週間がたちました。今回の記事では、前回予告した通り、オトナナデシコの知られざる舞台裏を少しだけご紹介します!

◆学生による着付け
オトナナデシコでは着付け師の宮川昌也先生の指導のもと、学生がモデルの着付けを行ったのですが、当初、このことは全く想定されていませんでした。実は、学生による着付けの提案をしてくださったのは宮川先生だったのです。
8月中旬、プロの方に着付けをすべてお願いしようと思っていたスタッフが宮川さまと初めてお会いしたとき、宮川先生がおっしゃったのが「学生が着付けをしたらいいやん」という言葉でした。予想もしない言葉に、打ち合わせの帰路、スタッフは頭を抱えました。しかし、8月末には着付けを学びたいという学生5人が集まり、宮川さまのご指導のおかげで2カ月すこしという短時間でどんどん着付けの腕を伸ばしていったのでした。



着付け師さんを含む、協力してくださった学生のみなさんと。


◆控室
オトナナデシコの開催にあたって、スタッフを最も悩ませたのが控室の問題です。ショーの会場には着付けを行うことのできる広さの控室がなく、会場から歩いて10分の控室を見つけることができたのは、ショー当日まで1カ月を切ってからでした。
やっと控室が見つかってほっとしたのも束の間、本番1週間前に行ったリハーサルの日は雨降りでした。リハは大学で行ったからよかったものの、当日に雨が降って借りている商品が汚れては大変!!と、30人分の雨ガッパを買いに走りました。幸いショー本番は申し分のない秋晴れに恵まれ、雨の心配は杞憂に終わったのでした♪


当日は秋晴れでした!当日呼び込みをしてくれたアイセッカーたちです。


◆体育館裏
オトナナデシコ第1部をご覧くださったみなさまは、舞台上で輝く書道作品にお気づきになったはずです。これは、書道家白友会代表松井三喜先生がオトナナデシコのために揮毫してくださった作品なのです。そして、それを制作したのは、なんと京都大学の体育館裏でした!
スタッフがベニヤ板と半紙で作った土台に先生が揮毫してくださったのは、まだ夏の気配が残る9月下旬のことです。他の団体が学園祭に向けて立て看板を制作している傍らで、松井先生に虫よけスプレーをお渡しし、1メートルはあろうかという大筆で力強く作品を書いていただきました。
良好とは言えない設備状況の中、いつも笑顔で指導協力してくださった松井先生には感謝してもしきれません。



書道作品とモデル。

オトナナデシコの舞台裏はいかがでしたか?今回ご紹介したのはほんの一部でしたが、華やかなショーの舞台裏を垣間見ることができたでしょうか?ハプニングが尽きない舞台裏でしたが、無事本番を迎えることができましたのは協力してくださった方々、来場してくださった皆様のおかげです。
改めまして、本当にありがとうございました。
今後とも、京都着物企画をよろしくお願いいたします。