視野を広げるインターンシップ事前準備〜国際開発援助〜

こんにちは。Broadening Horizons Programの妹川陽香です。
私たちは12月11日、松田正彦先生(立命館大学国際関係学部准教授)をお招きしてインターンシップ事前準備会を行いました。
その内容について報告いたします。
今回は松田先生の専門である開発援助を切り口に、インターン生と共に私たちのプログラムのテーマである「幅広い視野」についてゼミ形式で考察しました。
第一部では、インターン生と松田先生のバックグラウンド、国際開発援助に関する基礎知識について共有しました。
第二部では松田先生のJICAのご経験を題材にディスカッションを行いました。開発援助における外部者の役割はどうあるべきかについて議論しましたが、外部者は物や資金の提供者、情報や技術の伝道者、変化の促進者として内部者の立場を想像できる視野と自己の立場の自覚とそれによる判断力をバランスよく兼ね備えることが大切である、とのことでした。
第三部では開発援助における理念の歴史的変遷を身近な話題に引きつけてのディスカッションを行いました。今回は集合住宅の住民が増えたことにより発生した問題についての解決策を探り、最終的に数年前からの住人を先進国、新入居者を発展途上国に置き換え、開発援助のあり方の歴史的変遷について考察しました。

ディスカッションではインターン生も積極的に発言してくれて、様々な解決策が導き出されました。
一つの問題に対するアプローチ方法は様々な切り口、様々な段階において存在するのだということを改めて認識することができたように思います。

事前準備会の後には松田先生とインターン生、アイセックメンバーで懇親会を行い、食事を楽しみながら先生のご経験談や海外についての様々な情報をお聞きすることができました。

松田先生のお話によれば、幅広い視野というのは完全に得ることはできないものであるとはいえ、学んでいたことが思いもよらない場面で役立つことがある。そのため、積極的に視野を広げていこうとする姿勢が大切だとのことでした。
今回のディスカッションと講義で、開発援助にあまり興味を持っていなかったインターン生の方々も新しい分野に触れることで視野を広げることができたのではないでしょうか。

今回の事前準備会がインターン生の充実したインターシップ実現へ向けての一つのきっかけとなればと思います。

文責:アイセック京都大学委員会 送り出し事業部
Broadening Horizons Program 妹川陽香