6月5日全体ミーティング!!

こんにちは!
本日は、広報局の妹川陽香が、6月5日に行われた全体ミーティングの報告をさせていただきます!

今回は、貧困問題解決プロジェクト(Poverty Solution Project通称PSP)のメンバーが中心となって、貧困問題に焦点を当てたプログラムを展開してくれました。

コンテンツは、
①この春途上国でのインターンシップに参加したメンバーによる研修報告会
②貿易ゲーム(詳細は後述しております!)
の2本立てです!!
以下写真と共にお楽しみください。

まずはケニアに行ったベンチャー活性化プロジェクトの松原拓也による研修報告。
首都ナイロビにて小学生に算数を教えてきました。

お次は送り出し事業責任者の林志保による研修報告。
モンゴルの首都ウランバートルにて、英語教育、日本の道徳教育を行ってきました。

最後は貧困問題解決プロジェクトの迫奈津美による研修報告。
ウガンダNGOにて、学校での衛生教育、現地の家庭訪問などを行ってきました。

詳しい報告内容については触れませんが、3人が共通して主張していたことは、
現地で貧困の現状を生でみることの大切さ、インターンシップで得られた人との繋がり、子供たちの笑顔の尊さです。
大きな夢や可能性を秘めた子どもたちがたくさんいる。それを許さない社会環境がある。
そういった現状を前に、私たちは一体何ができるのでしょうか。
テレビなどから得られるようなイメージとは違った、しかし深刻な貧困問題、
私たちも自分たちの問題としてもっと真剣に考えていきたいものですね。

さて研修報告の後は、頭と身体を動かしてのワーク。
突然ですが、「貿易ゲーム」、皆様はご存知でしょうか?

これはざっくり言えば、「渡されたものを使って、自分たちのためにできるだけ多くのお金を稼ぐ」ゲームです。
メンバーはまず、日本、アメリカなどの幾つかの国の国民となり、各国にはそれぞれ、紙やはさみ、鉛筆、ものさし、分度器といったモノのほか、お金が渡されます。
そしてそれらを駆使して指定された製品を生産し、換金し、最終的にお金を一番多く稼いだ国が勝ち。
しかし製品を生産するのに必須なはさみや型、鉛筆が与えられない国、お金がない国、資源がそろった国、あらかじめ各国には不平等な条件が与えられています。
その中でどのように他国と交渉し、自国の収入を増やしていくか、そこがこのゲームの考えどころです!

今回は、自国の利益だけをひたすら追求する「競争世界」、世界全体の利益の増幅を目指す「協同世界」、目的の異なる二つの世界に分けてこのゲームを行ってみました。

競争世界ではエゴのぶつかり合い。資源もお金も十分に持つアメリカは交渉を無視し、ひたすら製品を作り、はさみを持たない途上国は資源や労働力を差し出し、必死に先進国からのはさみの提供を求める…

一方、協同世界ではアメリカが中心となって資源や労働力を共有し、ほのぼのとした生産活動が行われ…

結果、競争世界ではアメリカが1位、資源を非常に上手に活用したウガンダが2位、日本が3位に続き、
一方協同世界ではブラジルが1位、それに続きアメリカ・カンボジアが2位に立ちました。
ゲーム開始時点での資源の差はかなり大きなもの。このような結果を見ると、どのような交渉が繰り広げられていたのか、非常に興味深いですね。

ここで、目すべきは全体の総売上額。

競争世界に比べ、協同世界の方が全体としての利益が大きくなるという結果になりました。

現在の世界経済は競争、協同、どちらが盛んなのでしょう?
そして世界全体の幸福のために、私たちはどのようなスタンスで経済を動かしていけば良いのでしょう?
そのほかにもこのゲームを通して
世界経済の基本構造がどのようなものか、
グローバル化が引き起こすモノカルチャーといった問題、
あるいは南北格差を疑似体験する中で、自分たちが今後何をしていくべきなのか、
多くのことに気付けたのではないかな、と思います。


今回のコンテンツでは、早速貧困問題解決プロジェクトの新入生もファシリテーターとして大活躍してくれました。
今後の活躍にも期待です!

さて、大変長くなりましたがご報告は以上です。

次回は今年度のプロジェクト紹介をしていきたいと思います!

文責:アイセック京都大学委員会広報局 妹川陽香